糸島新聞
創刊100周年

設置販売店
ファミリーマート
  • 二丈福吉店
  • 前原末永店
  • 糸島加布里店
  • 志摩可也小学校前店
  • JR筑前前原駅前店
  • 福岡周船寺1丁目店
  • 糸島波多江駅北1丁目店
糸島新聞社
1917年(大正6年)創刊
福岡県糸島市前原東1-8-17
TEL:092-322-2220
FAX:092-324-5115
itoshin@blue.ocn.ne.jp

ニュース
News List

厄介者に付加価値を 糸島環境商品特集

2019.05.16

「よか堆肥くん」を紹介する古藤さん

 6月5日は国連が定めた「世界環境デー」。同時に、環境基本法に規定された「環境の日」でもあり、国は6月を「環境月間」と規定、各地でさまざまなイベントが開かれる。自然環境保全や持続可能な社会といった視点から、身の回りのことを見直したり考えたりしてみませんか。

  流木+カキ殻=「よか堆肥くん」

 糸島のカキ小屋から大量に出るカキ殻を資源として再利用しているJA糸島は4月25日、一昨年の九州北部豪雨で大量発生した流木の樹皮を利用した土壌改良材「よか堆肥くん」を、同市志摩小富士のJA糸島園芸センター・アグリ店で発売した。被災地の復興支援も込め、流木を大地に循環させる取り組み。

 開発したのは同店の古藤俊二店長(55)。ボランティアで被災地を訪れた際、燃やして処分するしかない山積みの流木を見て心を痛めた。活用方法がないか考え、昨年から試作を重ねて完成にこぎ着けた。

 発酵させた流木の樹皮に、県内の食品工場の製造過程で発生する食品の残りかすと糸島産のカキ殻石灰「シーライム」を合わせた。ミネラル成分が豊富。地力が向上し、
 農産物の生育を促すという。森林に堆積した落ち葉の香りがして、堆肥特有の臭いは少ない。1袋(40㍑)435円。

 古藤さんは「流木を土に戻すのは初めて。環境問題は循環の中で出口を探すことが大切。土がふかふかになる『よか堆肥くん』を活用してほしい」と期待を込めた。

 リサイクル肥料、授業で

古藤さんの指導でミニトマトの苗鉢を作る児童ら

 JA糸島オリジナルの糸島産カキ殻石灰「シーライム」は、9年前から糸島市立小学校の花壇などで広く使われている。子どもの頃から資源循環型商品に触れることで、環境保全の大切さが自然に身に付くよう願いを込め、JA糸島は授業に出向いて指導を行う。

 13日、波多江小2年の生活科授業。児童135人は、JA糸島園芸センターアグリ店の古藤俊二店長の指導を受け、自分専用の鉢の土にシーライムを混ぜ、ミニトマトの苗を植えた。

 授業の感想で「捨てられるカキの貝殻が肥料になることにびっくりした」と話す児童もいた。
古藤さんによると、市立小16校のうち、授業でシーライムを使っているのは南風小、東風小、桜野小など7校で、リサイクル肥料は徐々に広まっている。

 枯れ竹を竹炭商品化

糸島の枯れ竹を竹炭商品として販売している荒木さん

 糸島の山林所有者などを悩ませる荒廃竹林問題。その元凶を突き詰めると、竹林整備の意欲をなえさせる枯れ竹の存在に行き着く。

 5年前から竹林整備に意欲を燃やしてきた糸島市志摩井田原の荒木洋美さんの個人事業「ゆとり舎」が、糸島の枯れ竹を受け入れ、竹炭商品にする事業を始動、軌道に乗せている。

 同舎は昨夏から、里山保全サポーター(ボランティア)を募り、同市志摩小金丸・親山集落で耕作放棄地を開墾し、枯れ竹置き場と竹炭製造拠点を設けた。
保水性、通気性に優れ、有用微生物の増殖を促す竹炭を土壌改良剤として商品化。粗目が10㍑500円、細目は同600円。同市飯原の直売所「雉(きじ)琴の市」などで販売している。

 同市農林水産課は「枯れ竹による竹炭商品はあまり聞いたことがない。意義があるのでは」と話す。

 問い合わせは、荒木さん=090(2344)1824。

ニュース一覧