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「誰もが生きやすい社会に」 同性愛の弁護士・南さんが講演

2019.06.6

「性的少数者」を特集した「広報いとしま」(5月15日号)を掲げて話す南さん

 「LGBT」という言葉で知られるようになった「性的少数者」を支援する糸島市主催の講演会が1日、同市の人権センターで開かれ、同性愛の弁護士、南和行さん(42)=大阪=が「弁護士夫夫(ふうふ)が語るLGBTのこと、そして人権~一人一人が大切にされる社会を目指して」のテーマで話した。

 南さんは、小学校高学年から男の子に「恋のときめき」を感じ始めた一方、テレビや漫画を通して、同性愛が「ホモ」「オカマ」と気持ち悪がられる社会の現実も知り、「同性愛を隠すことばかり考えるようになった」と振り返った。

 大学時代に父親の急逝に直面し「僕のことを半分しか知らずに死んだのは残念」と思った。さらに、将来も女性と結婚しない状態を続ければ家族とのあつれきは避けられず、「同性愛を隠すのと引き換えに家族を失う。それは自分の人生にプラスなのか」と疑問を抱き、母親と兄にカミングアウトした。初めは拒絶反応を示した母親も南さんを受け入れ、今は弁護士事務所を手伝ってくれている。

 「一人一人が心の中で偏見を持たないのは大事なことだけれど、(性的少数者にとって)社会全体で肯定されていないのが大きなくびき(制約)になっている。それを是非知ってもらいたい」

 南さんは自ら原告代理人を務める「一橋大アウティング事件(暴露)裁判」を説明。同大法科大学院の男子学生が、同性愛者であることを別の学生にバラされ学校で居場所をなくし、大学側へ相談。男子学生はその後、命を絶った。男子学生の遺族が大学などの責任を追及、民事訴訟を起こした。

 「社会が変わって『そういう人(性的少数者)もいてんねん』となって初めて、本人が周りに(性的少数者であることを)言える。大事なのは法律や仕組み、教育、そして行政の(理解を広げる)啓発的な取り組み」とし、「誰もがありのままに生きやすい社会になってほしい」と力を込めた。

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