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「浜の野路」アウトドア利用へ 芥屋区自治会、使用OK

2019.08.22

「浜の野路」であったテストキャンプ。夕闇の中、参加者はバーベキューなどを楽しんだ。奥右は「スター☆ドーム」=10日午後8時前

               地理院タイルを基に糸島新聞社が作成

糸島市志摩の芥屋区自治会(中村進会長)が、海岸堤防沿いに所有し利活用の方法が議論されていた草地「浜の野路(のじ)」(約1・1㌶)が、キャンプや野外イベントなどアウトドア用に使われる方向でほぼ固まり、10~11日にテストキャンプがあった。自然景観を変えないままで福岡都市圏などからの利用者が見込め、その対応で地元雇用も生むのでは、と期待が高まっている。

浜の野路は「芥屋の大門」から南東へ連なる黒磯海岸に面する、長さ約700㍍、幅20㍍ほどの細長い土地。戦後、旧糸島郡芥屋村(後に志摩村)で、燃料のまきを採るため植栽されていたが、石油エネルギーの普及に伴い昭和40年代ごろからまき需要が減少、30年ほど放置状態に。2002年の国の緊急地域雇用創出特別交付金で客土整備が進んで以降、同区が管理。

17年に設置の「浜の野路利活用検討委員会」(坂口光一委員長)が、利用法を2年にわたり検討。今年4月の同区総会で、「年間一括の使用許可」「地元住民による事業化」の基本方針が承認された。

これを受け、芥屋で飲食提供や雑貨販売を営む5店舗が並ぶスポット「糸島ピクニックヴィレッジ(PV)」(中村臣也代表)が、同区に使用許可を申請。7月1日から1年更新での使用が認められた。

糸島PVは、自然を壊さずに人が集まる仕掛けとして手始めに両日、オートキャンプ場のテストイベントを行った。PVスタッフや区外のキャンプ慣れした人たちなど地元有志と家族約50人が参加。泊まり組は10張のテントで過ごした。

細く切った地元の竹をフレームとして半球状に組み上げた「スター☆ドーム」も出現、イルミネーションで飾られた。参加者らは、その中にできた即席の〝スナック〟で焼酎やハイボールを酌み交わし、「すぐ横の波の音がいい。月も星もきれい」「キャンプ場にするには水道やトイレの整備が不可欠」などロケーションの良さや課題を語り合った。

地域の人たちの反応も見て使い方を決めるという中村代表は「キャンプやイベントが行われれば、地域の人たちがここで野菜販売もできる。雇用も生むだろう。浜の野路を生かして、芥屋にいま以上に活気をもたらしたい」と話している。

浜の野路を巡っては、福岡市の風力発電事業会社が同区と土地貸借契約を結んで、小型風力発電装置54基を建設する計画が浮上。しかし、住民から、装置が出す低周波音による健康被害や景観悪化を懸念する声が上がり、16年8月実施の同区の住民投票で反対多数に。利用計画は白紙に戻っていた。同区によると、固定資産税や草刈り費など、年間約30万円かかる維持管理費が負担になっているという。

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