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病に倒れた糸島の舞踊家にエール 「宇佐美さんの舞台また見たい」

2019.09.26

宇佐美陽一さんのオイリュトミーの舞台

「宇佐美に回復してもらい、期待に応えたい」と話すとしくらさん

 音楽や詩などを聞きながらそれらのエネルギーを取り入れ、身体で表現する「オイリュトミー」という運動芸術分野がある。糸島市志摩芥屋に、糸島や熊本などに多くの教え子を持ち、本場のドイツでも高く評価される宇佐美陽一さん(66)というオイリュトミストがいる。今年6月、急な病に倒れた宇佐美さんの窮状を知ったドイツのファンや国内の教え子たちが、回復を願いエールを送っている。

 ギリシャ語で「調和のリズム」を意味するオイリュトミーは、100年前にドイツで発祥し日本を含む世界各地に広がる「シュタイナー教育」の中から生まれた。独特な動きをする舞踊のようにも見える。

 同市志摩初出身の宇佐美さんは30年前、ドイツで10年間、オイリュトミーの勉強と舞台活動をして帰国。「言葉の響きやリズム、物語性の表現」を追究しながら、崇城大学(熊本市)で4年間、芸術系の教授も務めた。

 宇佐美さんのパートナーで水彩画家・書家のとしくらえみさん(56)によると、6月に公演先のドイツで脳溢血(いっけつ)になり、手術で一命を取り留めたが左半身不随に。帰国直後はほとんどしゃべれなかったが、毎日3時間のリハビリで言葉が少し出るようになったという。

 医療費負担が2人に重くのしかかるのを知ったベルリンの舞台企画者が「一人の日本人芸術家が大変なことになっている」と、寄付を募るサイトを立ち上げ、「陽一の舞台をまた見たい」と発信。それを見たドイツの二つの団体がチャリティーコンサートを開催。国内でも熊本の有志らがSNSで「宇佐美さんを応援する会」を設け、支援の輪を広げている。

 約5年前から月2回、オイリュトミーを習ってきた同市志摩久家の届出保育施設「みつばちおうちえん」。年長児たちは輪になり、わらべ歌に合わせ宇佐美さんの動きをまねていたそうだ。大松久美子園長は「オイリュトミーだけでなく深い知識を持つ宇佐美先生から、人間の生き方や世界の在り方など学んだ。体調が戻られたらまた多くを教わりたい」と回復を祈った。

 としくらさんは「宇佐美とは、『元気になりもう一度皆さんの前に姿を見せることが、応援してくれる人への恩返しだね』と話してます」と穏やかに言った。

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