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朝の海の壁画、インスタ映え 「店の新たなシンボルに」 岐志のカキ小屋「のぶりん」

2019.11.1

「納得がいくまで」と集中して制作に取り組む真弓さん=10月24日夜

 壁から飛び出してきそうな船とマダイ、背景には朝日に輝く糸島の空と海―。糸島市志摩の岐志漁港の常設カキ小屋「牡蠣小屋のぶりん」(古藤信光店主)の店内に入ると、横幅9㍍の色鮮やかな巨大壁画が目に飛び込んでくる。「糸島カキ」が食べ頃になるまで、じっと眺めるお客さんも少なくない。

 壁画の作者は、2児の子育て真っ最中の真弓未央さん(34)。福岡市西区今津の整骨・整体院「Ohisama」の院長を務めながら、油絵・アクリル画のアーティストとしても活動。安産と赤ちゃんの健やかな成長を願い、妊婦のおなかに絵などを描く「ベリーペイント」も手掛ける。

 今季は常設カキ小屋としての新たな船出。それを記念し、店を取り仕切る古藤さんの妻広子さん(46)が「糸島で夢を追う駆け出しのアーティストや学生を応援したい」と壁画制作者を会員制交流サイト(SNS)で募集。一番に名乗りを上げたのが真弓さんだった。

 制作開始は10月7日。「エネルギーにあふれ、見る人の心を動かし、元気を与える作品に仕上げたい」。画材はアクリル絵の具とペンキ。壁の色は店のイメージカラーの黄色。水平線から昇る朝日に照らされる糸島の空と海、その海を進む店名入りの漁船から釣り上げた天然マダイが躍る。下書きはせず、筆の勢いに任せた。

 初めは夕日を描いていたが、朝日に描き直した。「新たな船出をするお店と優しいご夫婦、お客さまに、たくさん光が当たるように願いを込めたかったから」。

 仕事と育児の合間を縫って制作に没頭。長男夢弦(むげん)君(2)の手形も散りばめ、開始から17日目の同24日夜、完成した。見守っていた古藤さん(54)は「未明からの厳しい漁を終え、船の上から眺める朝日と重なり、希望に満ちあふれた気持ちになる」と大絶賛する。

 力強さと躍動感が迫る「動」の部分に対して、「静」のパーツは竜宮城を思わせる色とりどりの水中風景。アートを背に写真を撮る人も多いという。

 店のシンボルは古藤さんのマスコットキャラクター「のぶりん」だが、古藤夫婦は「アートが新たなシンボルとなって、お客さんや私たちを見守ってくれる感じ」と話す。

 岐志漁港の隠れた「インスタ映え」スポットになるか―。

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