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糸島の海、世界の海守ろう 人工ごみ3千個、姉子の浜に

2019.11.1

姉子の浜で拾ったごみの品目ごとの数を数えるため、袋からごみを出した国際海岸クリーンアップの参加者ら

 「鳴き砂」で知られる糸島市二丈鹿家の姉子の浜で、国際的に深刻な海洋ごみ問題の解決に役立てるデータ収集と、海岸清掃を兼ねたイベント「国際海岸クリーンアップ(ICC)」が10月26日、初めて開かれた。福岡、糸島の参加者計80人による70分間の調査で、硬質プラスチック破片972個(品目中最多)を含む人工ごみが計3121個集まった。

 スイスの高級腕時計ブランド「ブライトリング」と、30年前から海洋ごみ問題に取り組む東京の環境NGO「JEAN(ジーン)」の共催。

 ICCは、拾ったごみを一旦袋から出し、飲料用ペットボトル、食品容器、水産用のロープ・ひもなど45品目に分類し、各品目の数を記録するのが特徴。データの積み重ねが、問題点の洗い出しやごみの漂流ルート推測につながるという。

 姉子の浜で2番目に多かったのは、カキの養殖過程で使われる「まめ管」と呼ばれるポリエチレン製器具(長さ1・5㌢)で、520個。それに、発泡スチロール破片367個、飲料ボトルキャップ(プラスチック)308個が続いた。

 清掃・調査活動に先立ち、参加者は福吉公民館で学習。JEANの小島あずさ事務局長は「海ごみの7割は、私たちが陸で使っている生活ごみ。風、大雨、川の増水などで海に流れ出す。海岸で波にさらわれる前にごみを拾うことはすごく重要。ただ、それだけでは海洋ごみ問題の解決にならない」と話した。

 同公民館の姫野吉秀館長は、鳴き砂保存のため毎月取り組んでいる清掃活動を説明し、協力を呼び掛けた。

 参加者で、サーファーとして日常的に海岸清掃をしている柴田浩幸さん(46)=糸島市前原駅南=は「『ごみのポイ捨てはカッコ悪い』というカルチャーができれば」と話した。

  引津小でRCが授業

 糸島ロータリークラブ(RC、田中陽早会長)会員の横尾英聡さんが10月24日、糸島市志摩の引津小3、4年生約80人の前で、海洋プラスチック問題をテーマに出前授業を行った=写真。

 同クラブは本年度、糸島の海を「守り」「育てる」プロジェクトに取り組んでいる。同31日には3、4年生と一緒に、同市志摩の海岸を清掃し、カサゴの稚魚約3千匹を放流する予定。

 横尾さんは、レジ袋やストローなど海岸に流れ着くごみの約70%がプラスチックであること▽5㍉以下のものをマイクロプラスチックといい、世界中の海で見つかっていること―などを説明。

 ウミガメがえさのクラゲと間違えてビニール袋を飲み込み、消化できずに死んでしまった例など、海洋プラスチックが引き起こす問題を挙げながら、リサイクルなどの3R運動や海岸清掃など、プラスチックごみの削減につながる取り組みを紹介。「どうしたら海に流れ出るごみが減らせるか、みんなも考えて」と訴えた。

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