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糸島の初春、招福願い 伝統の獅子舞や神楽 

2020.01.10

無病息災を願い、子どもたちの頭をなでる大鬼

 好天に恵まれ穏やかな年明けとなった2020年の糸島地域。各地の伝統行事とも、参加者、見物客らでにぎわった。

 ▲老松神社で追儺祭

 朱塗りの面をかぶった大鬼を先頭に、氏子らが「鬼じゃ、鬼じゃ」の掛け声で町内を巡り、厄を払い福を呼び込む「追儺(ついな)祭」(鬼すべ)が7日、糸島市前原中央の老松神社であり、参拝者は新春の風物詩を楽しんだ。

 かつて疫病がまん延したとき、疫鬼を追い払うため中国の陰陽道(おんみょうどう)の行事を取り入れたと伝えられる。境内は、朝から豪華景品が当たる福引や、〝うそ〟を〝誠〟に変える伝統行事「鷽(うそ)替え」でにぎわった。

 今年の当番町は上町中央行政区(古川正夫区長)。大鬼役の千住朋数さん(41)を先頭に、子どもから大人まで子鬼役40人ほどを引き連れて同神社を出発。加布羅橋付近の雷山川でお汐井取りをした後、十数カ所の接待所を回りながら11町を練り歩き、厄を集めた。

 町内の厄やけがれをまとった大鬼が神社に戻ると、福男が「鬼は内、福は外」と豆を投げつけ、「鬼すべ堂」に追いやる。すぐさま、青松の葉を燃やした煙でいぶし、厄を払うと、鬼も姿を消していた。

  ▲今宿で玉せせり

二宮神社を勢いよく出発する子どもたち

 福岡市西区の長垂海岸沿いの旧唐津街道周辺の町内を、赤い締め込み姿の子どもたちが駆け回る伝統行事「子ども玉せせり」が3日、西区今宿の二宮神社を発着地として行われた。

 参加したのは、今宿・玄洋両校区の5町内の男子小中学生47人。子どもたちは、海に漬け清めた直径約20㌢のクスノキの玉四つを抱え、午前8時半に神社を出発。
「セーセッター」の掛け声も勇ましく、家々で新年のあいさつを交わし、玄関に据えたクスノキの玉にお神酒を掛けてもらうと、「よいお年を」と返礼。午前中に184軒回った。

 小学5、6年生の女子12人は「お年玉係」として自転車で参加。家々から渡されるお菓子やお年玉を預かった。
子どもたちを毎年出迎える野口洋子さん(65)は「親も子どもも地域もつながる大切な行事」と目を細めた。小1の長男の初参加を見守った四宮勇一さん(38)は「子どもには地域行事を体験してもらい、大人になっても覚えていてもらえたら」と話した。

 ▲今宿青木獅子舞

獅子舞とひょっとこの共演を楽しむ参拝客たち

 無病息災を祈り、新春の初笑いを届ける伝統の「今宿青木獅子舞」(福岡市無形民俗文化財)が1日、同市西区今宿の八雲神社で同保存会により奉納され、境内に参拝者の笑い声が響いた。

 今年で45回目。同獅子舞は、奈良時代の高級官僚、吉備真備も築城に携わった怡土城の落成(768年)を祝い奉納されたのが始まりとも。糸島・早良郡下に流布していたとみられ、現存する「文久三年(1863)十一月吉日」と書かれた小太鼓が、江戸時代に存在していたのを裏付ける。

 軽快な笛と太鼓演奏に合わせて獅子が参道に登場。時には、猿や猟師と一緒に舞い踊りながら、「門付」「猿と獅子」「郎八の獅子打ち」など6演目を披露した。
獅子にかまれると、魔よけで一年を無事に暮らせるとされ、終演後は自ら進んで頭を差し向ける小学生や、怖がって泣き叫ぶ幼児の姿もあった。

▲二丈・福井神楽

 糸島市二丈の福井白山神社で1日午前0時すぎ、新年を祝う福井神楽が奉納された。今年も地元の中高生5人を中心に、全24幕の中から8幕を披露した。
2003年から続く元旦の福井神楽は、今年で17回目。同神楽保存会(瀬戸利三会長)の神楽師の高齢化で継続が危ぶまれていたが、1年前から若手中心に切り替えて続けている。

 初詣客で境内がにぎわう中、8幕のうち「米巻」と「風鬼」「火鬼」「金鬼」「水鬼」の5幕を中高生が担当=写真。

 気温0度を下回るほど冷え込む中、きびきびと力の入った舞いを見せ、訪れた人たちを魅了していた。

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