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認知症、隠さずにすむ社会に フォーラム、「若年性」男性。日常披露も

2020.02.14

「認知症とくらしのフォーラム」で若年性認知症になって以降の日常を話す福田人志さん(右)

 糸島医師会主催の「認知症とくらしのフォーラム2020」が1日、糸島市の深江公民館で開かれた。「知って感じて、上手に向き合う認知症」をテーマに、バーチャルリアリティー(VR)機器を使い認知症の人の感覚や心理を理解する体験会と、若年性認知症の男性の話を聞くミニシンポジウムの2本立て。

 体験会の参加者約50人は、サービス付き高齢者向け住宅を運営している企業「シルバーウッド」(本社・千葉)が用意した、ゴーグル状の表示装置とヘッドホンを、全員同時に装着。認知症の人が電車内での居眠りから覚めると、走行中の場所が分からず焦りと不安できょろきょろ見回す光景や、レビー小体型認知症の特徴である「幻視」の世界など、3種類を疑似体験した。

 同社VR事業部の大野彩子さんは「予防法や治療法が確立されていない認知症には誰もがなりうる。私たちがすべきは、認知症を隠さなくてもいい、認知症になっても大丈夫という社会をつくっていくことでは。大切なのは、お互いがお互いを尊重し手を差し伸べ合うことと思う」と話した。

 ミニシンポジウムでは、長崎県佐世保市在住で6年前に若年性アルツハイマー型認知症と診断された元調理師の福田人志さん(57)が登壇。診断後の半年間は人と話せず家からも出られず、「もう死にたい」と周囲にも漏らしていた。現在、福田さんの後見人を務める女性に「お母さんからもらった命を粗末にするの!」と大声で叱られ、考え方を変えたエピソードを披露した。「今も毎日忘れ物が多く、以前できていたことができなくなり、焦りや不安、ストレスを感じるが、絵を描くことに生きがいを見出している」と冗舌に語った。福田さんは認知症の人の居場所づくりに取り組むほか、同県認知症疾患医療センター(佐世保中央病院内)の若年性認知症支援相談室で相談員として週3回勤務。同市内外から講演依頼もくるという。

 パネラーの福岡県若年性認知症支援コーディネーター・中村益子さんは、毎月第2日曜の昼間、春日市のクローバープラザで開かれている若年性認知症サロン「さろ〜んパス」の活動などを紹介した。

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