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糸島の「団結力」動く 出店者の店舗マップ、食べ回り 市民まつり中止、その後

2018.10.4

フェイスブックでアップされたグルメグランプリ出店店舗「非公式!マップ」

「伊都ホットサンド笑顔」の江藤さんと、糸島めんたいコロッケサンド

下ゆでした豚足が大量に余っていると知り、HiHo(ハイホー)に買いに来た女性(手前)

◇支援の空気「シェア」

「各店舗それぞれ、仕込みを進めておられましたので、2日間で600人前の材料をどうするか、頭を悩ませておられます」

9月27日午後5時、糸島市民まつりの中止の発表と同時に、同まつり実行委のグルメ班は、「糸島グルメグランプリi―1」(以下、GG)のフェイスブックページにコメントを載せ、できれば各店舗に行って食べてほしいと発信。各出店者の料理写真をずらりと並べ、写真をクリックすると出店者情報に飛ぶ。「台風が通りすぎてからで良いので、食べに来てください」などのメッセージとともに、料理のこだわりなどを掲載。このページは次々とシェアされ、市民の間に「出店者の食材を買ったり食べに行くことで支援しよう」という空気が広がった。

◇非公式マップ登場

それを加速させたのは、糸島市内で音楽イベントを手掛ける「福吉ジャズ」代表の井口賢治さん。28日朝、「糸島グルメグランプリ 非公式!エントリー店舗MAP」をフェイスブックにアップした。GG参加の19店舗の屋号と住所、電話番号を載せた。店舗のあるところは地図に落とし、問い合わせや食べに行くという行動のハードルを一気に下げた。

井口さんは「GG出店者に、うちのイベントの時に応援、協力してくれているお店がたくさんあった。『中止』のときのやり場のない気持ち、痛みが分かるので、ちょっとでもフォローになれば」と地図作成の動機を語った。このマップもすぐに拡散された。「糸島の人たち、糸島を応援してくれる人たち、出店者同士、出店してないお店などの互助、支援、地元愛、糸島愛のすごさに、涙が出そうになった」と井口さん。

◇3日で500個

糸島の団結力の強さを一番感じたのは各出店者かもしれない。

「雨の中、日に2回も買いに来てくれる人がいてありがたい」と話すのは「伊都ホットサンド笑顔」の江藤敏子さん。千食分用意した「めんたいコロッケサンド」のうち、30日までの3日間で半分が売れたという。

江藤さんの次男暢平さんは「知り合いだけでなく、SNS(会員制交流サイト)で知り初めて買いに来てくれた人が何人もいた。中止によるマイナスは大きいけれど、次につながるプラスを期待する」と前向きだ。敏子さんたちは、同日の販売終了後、「助け合わなきゃ」と、GG出店者の鯛(たい)ラーメンの店へ食べに向かった。

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