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糸島市民まつりが中止 前原時代含め26年で初 台風24号影響、「苦渋の決断」

2018.10.4

糸島市民まつりの中止を伝える貼り紙=JR筑前前原駅の自由通路

 糸島市最大の祭り「糸島市民まつり」の開催日(9月29、30日)に、大型で非常に強い台風24号が接近する気象庁の予報を受け、主催の同まつり振興会と同市は27日午後5時、まつりの全イベントの中止を発表した。合併前の前原市時代を含め26年目の市民まつりで、中止は初めて。

  同市志摩中央公園横の特設会場では、19店が趣向を凝らした一品を競う食のイベント「糸島グルメグランプリi―1」(以下、GG)が開かれ、ステージではダンスなど30を超す団体が登場、物産・公共ブースも並ぶ予定だった。加布里漁港広場で約4千発が打ち上がる花火大会は、それを見るために帰省する地元住民もいるほど人気で、2日間で約6万人の人出が見込まれていた。市民らは楽しみを奪われ、出店者や出演者、主催者は肩を落とした。

 関係者によると、27日に開かれた同振興会臨時理事会で、台風が最接近する30日の開催見送りは全員の共通認識だったが、29日については当初、意見が割れたという。「GGの出店者の中には仕入れを終えているところもある。損失を減らすため1日だけでも開催できないか」「突風が吹き、飛んだテントの柱に人が巻き込まれたら大変だ」―。会議の流れは、次第に安全重視へと傾き、両日中止に収束した。

 今回は、中止決定のタイミングも重要だった。「本番前日(28日)なら、食材の仕入れや仕込みがほとんど無駄になるところ。うちは27日に仕入れを一部キャンセルできて助かった」(GG出店者)。花火は当日キャンセルなら主催者の全額(300万円)負担となる。「28日朝イチを過ぎたら、全額負担になったかもしれない。27日のキャンセルだから100万円ほどで済みそう。いろんな意味で苦渋の決断だった」。関係者はそう打ち明ける。

 同まつり実行委の椎葉賢一委員長は「多くの市民が楽しみにしてくれていたと思うと残念だが、来年の市制10周年、再来年の市民まつり10回目に向け、実行委一丸となり盛り上げていきたい」と語った。

   ◇   ◇
ラビッツ、来年向きPRへ

 糸島市民まつりを盛り上げようと2011年に結成されたご当地アイドルといえば、「いとしまPR隊ラビッツ」。今年は2日間で3ステージが予定されていた。任期3年の最終年を迎えたリーダーのことのさんは、「最後の市民まつりをかみしめながら楽しむつもりだったので、中止を聞いたときは血の気が引いた。残されたあとわずかなステージを、一つ一つやり遂げ、来年後輩たちがつくっていく市民まつりに向けてPR活動をしていきたい」と前を向いた。

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