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世界の輝く小さな街3位に 生活の質評価 糸島市初ランクイン
2020.11.20

海側から眺めた人気観光スポット芥屋大門

農海産物の宝庫糸島で、特産品博多あまおうの販売会の様子=JA糸島伊都菜彩
国際情勢やビジネス、ライフスタイルなどの情報を発信している、イギリスの国際情報誌「Monocle(モノクル)」が発表した2021年の「世界の輝く小さな街25」のランキングで、糸島市が初登場で3位にランクインした。
同ランキングは、都市での暮らしを好む人にとっても生活の質が保たれる世界中の人口25万人未満の小都市を、ビジネスチャンス、海や山などの自然環境、移住者を歓迎するムード、世界との良好なアクセスなどを基準に評価していて、昨年に続き2回目。糸島市は、豊かな文化、自然環境の中で、農海産物がそろい、福岡都心へのアクセスが良好だとして、暮らしとビジネスの両立が可能な多機能性に着目し、「生活の質」が高い場所と評価された。
同市の紹介文では―福岡県西側の糸島半島に位置する糸島市は、人口約10万人。自然と都市生活の両方にアクセスできるため、生活の質に優れる。糸島ブランドの豚肉、牛肉、農産物で知られ、玄界灘に面し、おいしく安価な海産物もある。酒屋や製塩所などもあり、何でもそろい、若い農業者や小規模事業者が活躍している。
移住者に門戸を開き、クリエイティブな人を引き付ける。市内中心部から自転車で気軽に行けるサイクリングコース、サーファーズパラダイスの幣(にぎ)の浜。パノラマの景色を望む人気のハイキングスポット立石山などがあり、レジャーも存分に楽しめる。福岡市や福岡国際空港から車でわずか35分。糸島を故郷と呼び隣の福岡市に通勤する人、糸島で仕事をする人、いずれもすばらしい選択だ―とした。
福岡・九州の情報をインターナショナルな人々に向けて発信する多言語メディア「Fukuoka Now」では、このランクインがいち早く紹介された。同誌編集長で糸島市在住のニック・サーズ氏は「糸島のクオリティオブライフ(暮らしの質)が国際的なメディアでも認められたことをうれしく思いますし、当然です。糸島の自然の美しさや利便性に慣れている地域の人も、この素晴らしさを(ランクインによって)認識するでしょう。価値の源である糸島の環境を守るためにも、開発において環境保護の視点を含める必要性を感じます」と本社にメッセージを寄せてくれた。