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県道福岡志摩前原線バイパス 延長5・2㌔㍍全線完成へ
2021.01.29

バイパス工事芥屋1工区を岐志上空から撮影

岐志から芥屋方面に向けてバイパス工事が進む
糸島半島周回のサンセットロードとつながり観光・防災に寄与
糸島市志摩小富士から志摩岐志に通じる県道福岡志摩前原線のバイパス工事は、2000年に始まり、現在志摩岐志で工事が進む芥屋1工区(延長1・1㌔㍍)の完成を待つのみとなった。22年度末の完成を目標としている。延長5・2㌔㍍のバイパス全線が完成することで、糸島半島を周回する志摩野北や志摩桜井の二見ケ浦を通る、サンセットロードとつながり糸島半島の観光に大きく寄与しそうだ。
同バイパス工事は、2000年に事業着手し、04年度に小富士工区、12年8月に御床工区、15年3月に芥屋2工区を供用開始し、志摩小富士から志摩岐志までの延長4・1㌔㍍が完成していた。
山を切り崩して道を作る芥屋1工区のバイパス工事では、安全・環境面を配慮して、現道区間には工事用車両を走行させずに工事を実施している。工事は現在、芥屋側と前原側の両方から進められ、工事施工に伴う濁水、土砂の流出が生じないように濁水等を一時的に滞留させ土砂を沈澱させる施設「沈砂池」を作り、上澄みだけを海に流す工法を採っている。
20年越しのバイパス工事完成を見越し、沿道には昨年来、9月にはデザートカフェ、11月にはフランス料理レストランのオープンが続いている。沿線は市街化調整区域だが、幅9㍍以上の主要地方道では沿道サービス施設として、レストランなどドライバーの休憩施設を建てることができることになっている。
道の開通で糸島の観光だけでなく、防災などの市民生活にも寄与することになりそうだと期待が高まっている。