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ホースセラピーの子ら守る 出現イノシシをヤギが撃退
2021.03.12

左耳に名誉の傷跡があるヤギのカナちゃんとセラピーホースのギンガ君(後方)
糸島市志摩久家の香月福祉会MUKAで2月24日、ホースセラピーで子どもたちが馬場で、乗馬体験をしている時、突如イノシシがやぶの中から現れた。あわや、子どもたちが危険にさらされると思いきや、馬場の隣で草を食べていたヤギがつながれたまま、イノシシと必死に戦い、格闘の末、イノシシを追い払うことに成功。MUKAのスタッフはほっと一安心した。
やぶに逃げ込んだイノシシがまた、子どもらを襲ってはならないと猟友会の人に頼み駆除に駆け付けてもらった。捕獲されたイノシシは体長1㍍、40㌔ほどのメスだった。
近隣は民家や病院もあり、昼間から出現するイノシシに要注意と、今後もヤギは草を食べながら周囲の警戒も怠らない覚悟を抱き、気を引き締めている。
MUKAのホースセラピーインストラクターの岩下香織さん(45)は「ヤギのカナちゃんがやられると思ったほど大きなイノシシだったけど、ひるまずに、耳を負傷しながらも健闘してくれた」と子どもたちを守って
くれたヤギのカナちゃんに感謝していた。