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パラ柔道の瀬戸選手 努力実り銅メダル

2021.09.3

糸島市のホームページで公開されている、瀬戸選手の偉業をたたえるイラスト(同市提供)

 東京パラリンピックの視覚障害者柔道男子66㌔級に初出場した糸島市出身の瀬戸勇次郎選手(21)=福岡教育大4年=が8月27日、3位決定戦で一本勝ちし、銅メダルに輝いた。瀬戸選手は「3年後のパリではもっと良い結果を残したい」と語った。

 瀬戸選手は、先天性の色覚異常で、弱視。4歳で波多江柔道スポーツ少年団に
入団して柔道を始め、前原西中から修猷館高に進学。2017年、視覚障害者柔道に転向。18、19年の全日本視覚障害者柔道大会を連覇(20年は中止)。代表争いでは、パラリンピック3連覇を含む5個のメダルを獲得している同級の藤本聡さんに競り勝ち、初の大舞台に立った。

 視覚障害者柔道は試合時間4分で、組み合った状態で始まる。互いに技を出し合う接近戦は、一瞬たりとも目が離せない。

 大会で瀬戸選手は、1回戦を一本勝ち。続く準々決勝で敗れたが、敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦では先に技ありを取られる苦しい展開も、すぐに技ありを取り返し2分6秒、鮮やかな内股透かしで一本勝ち。試合後、深々と一礼すると、険しかった表情をほころばせながら、スタンドに向けて両拳を突き上げた。

 自宅のテレビの前で見守った父章治さん(60)=糸島市前原北=は、「試合中は心臓がバクバクで、準々決勝で負けたときは暗い気持ちになったが、敗者復活戦から勝ち上がって銅メダルを取ったときは、『よかった』と何とも言えないほっとした気持ちになった」と胸をなで下ろした。

 瀬戸選手は「今回の大会では、これまでの稽古の成果を十分に発揮することができた。3年後のパリではもっと良い結果を残せるよう、今後も稽古に励みたい。応援ありがとうございました」と感謝の言葉を述べていた。

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