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志摩新町に遺跡公園 国史跡 新町支石墓群活用 2026年4月オープンへ

2021.11.26

整備プラン案を説明する担当者

 弥生時代早期から前期にかけて築かれた糸島市志摩新町の「新町支石墓群」が、今年度中に策定される「国史跡 新町支石墓群整備基本計画」に沿って遺跡公園として整備されることになり、市は来年度から整備に向けて動き出す。2022~23年度に設計、24~25年度に工事、26年4月のオープンを目指す。10月22日には、新町公民館で、引津校区の住民への説明会が開かれ、地域の要望を聞いた。

 新町支石墓群は引津湾に面した砂丘上に築かれた遺跡で、大正6(1917)年に九州大学医学部教授の中山平次郎博士が紹介。1986年から発掘調査が行われ、大陸に由来する墳墓である支石墓や副葬小壺などが出土、鏃(やじり)が刺さったままの人骨もあったことから、日本初となる弥生早期の戦死者ではないかとして大きく注目を浴びた。

 支石墓群は埋め戻した後、一部は1993年に建設された新町遺跡展示館で復元展示され、その他は現地保存されている。2000年に国史跡として指定された。市は20年3月に、観光や歴史学習、市民の憩いの場として活用を推進するための「国史跡新町支石墓群保存活用計画」を策定。21年4月には、同市が国から新町支石墓群の管理団体に指定され、同活用計画が文化庁の認定を受けた。

 住民説明会では、遺跡公園となる新町支石墓群の整備プラン案が示され、同市文化課や計画策定支援をする「アーバンデザインコンサルタント」の担当者が整備プラン案を解説した。担当者は、「墓が可也山に向けて造られていたことで、弥生人が可也山を大事にしていたことが分かる」と話し、整備案として▽現在の新町遺跡展示館を改装し、東側に窓を設け可也山が見晴らせるようにする。また、▽人骨から顔を復元し、当時の人の顔の見える展示をする。さらに▽支石墓や甕棺墓、石棺墓の位置や様子が分かるように、型を取って、そのまま上に復元するなど全体像が分かるようにすることを提案した。

 同支石墓群の北側では、小富士から芥屋方面に向かう県道福岡志摩前原線のバイパス工事が22年度末完成を目標に進められていて、住民からは、「観光客や見学者のアクセスを良好にする道路や、大型バスを収容できる駐車場の整備なども必要だ」の声も上がった。

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