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櫻井神社能奉納祭200人 新作能「伊都国さくらい」披露

2021.12.24

櫻井神社能奉納祭で舞う、二見ヶ浦大龍神(中央)=撮影者:能楽写真家協会会員 工藤万太郎氏

 糸島市志摩桜井の櫻井神社で16日、「櫻井神社能奉納祭」(さくらいとしまつり実行委員会主催)が開かれ、境内の神楽殿に謡(うたい)や鼓の音が響き、地元にちなんだ新作能「伊都国さくらい」などが披露され、約200人の観客が見入った。

 同実行委の久保田真透代表は「櫻井神社創建から江戸末期まで毎年奉納されていた能がなくなり150年。2019年から復活した能奉納を2年ぶりに開催できた。伝統文化を後世につないでいきたい」とあいさつ。

 九州大学能楽部の指導を行う森本能舞台(福岡市)代表の観世流能楽師・森本哲郎氏が「二見ヶ浦大龍神」を演じた。神社の岩戸を開いた「浦姫の神霊」が、「桜井の地に年を経て五穀豊穣をつかさどる。浦姫とはわがことなり」と謡い優雅に舞い、二見ケ浦を守る「二見ヶ浦大龍神」が現れ「これより後は糸島栄え」と力強い動きで舞い、「浦姫の神霊」と合わせて「姫宮ともに民を守り」と謡い舞った。笛、小鼓、大鼓、太鼓の囃子(はやし)方、地謡(じうたい)の演者が舞台を務め、舞囃子の「絵馬」や狂言の「棒縛(ぼうしばり)」なども演じられた。

 訪れた男性(85)は「謡を習っていたこともあり能舞台を何度も見てきた。一流の能楽師が勢ぞろいして桜井神社の歴史を物語として演じられ、見ごたえがあった」と地元神社で披露された能楽を堪能していた。

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