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志摩の瀬戸口さん、宮中歌会始に 2万2千首中、九州から唯一

2018.12.27

自作の短歌ノートと糸島短歌会の歌集を手にする瀬戸口さん

 1月16日に皇居・宮殿で行われる「歌会始の儀」の10人の入選者の一人として九州で唯一、糸島市志摩師吉の瀬戸口真澄さん(65)が選ばれたことが、宮内庁の25日付の発表で分かった。選考対象は2万1971首。

 お題は「光」。宮中に招かれる瀬戸口さんの歌は他の入選者の歌とともに詠み上げられ、選者、召人、皇族方、皇太子妃、皇太子、皇后陛下、天皇陛下と続く。天皇陛下は来年4月30日に退位されるため平成最後の歌会始となる。

 宮内庁から入選通知を電話で受けた瀬戸口さんは「まさかと思い、以来ずっとふわふわした気持ちです」。
 まえばる老健センター(同市志登)に看護師として勤務していた8月、福岡市博物館で開催された「ボストン美術館浮世絵名品展『鈴木春信』」を訪れ、その時の情景を詠んだ。

 春信作品を鑑賞する中で、美術品に配慮した照明の仕方など会場のしつらえに感動し、31文字に並べた。「さらりと詠んだ歌。思い入れがないところがよかったのでしょうか」。

 短歌は30歳を過ぎ、子育てしながら看護学校に通いだした頃に始めた。俵万智さんの歌集「サラダ記念日」がブームになった頃だった。これまで30年以上にわたり詠んできた歌は、仕事、生活、家族に密着したもの。高齢者を看護する思いを詠んだものも多い。

 どこにも属せず、西日本新聞の読者文芸に月2回の投稿を続けている。10年ほど前、糸島新聞文芸欄の歌壇へ投稿したことも。投稿歌を整理した自作の短歌ノートは4冊。これからも投稿中心で歌詠みを続けていくつもりだ。

 糸島短歌会代表の加藤芙美子さん(75)は「歌会始の入選は糸島では初めてのこと。糸島で同じ短歌を志す者としてうれしく思う。会のみんなも大喜びです」と祝意を寄せた。

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