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サンセットライブに燃料電池車 MIRAIなど2台供給 九大水素エネルギー国際研究センター

2018.08.30

昨年10月の「いとシネマ」で、エア式のスクリーンへ送風する装置の電源となった九大の燃料電池車

9月1、2の両日、糸島市芥屋海水浴場・キャンプ場で開かれる野外フェス「SUNSET LIVE(サンセットライブ)2018」の会場に、九州大水素エネルギー国際研究センター(以下、水素センター)が燃料電池車(FCV)2台を初めて供給し、一部店舗に外部電源として供給することが決まった。ライブ来場者が、FCVによる携帯電話の無料充電ができるサービスも行う。

昨年のサンセットライブの飲食ブースの様子(サンセットライブ実行委提供)

水素エネルギーや燃料電池の世界的な研究拠点である九大は、この分野を若者たちに分かりやすく紹介し関心を広げる好機と捉えた。同時に、FCVが安定的に電源供給できるか調べ、FCV内の水素量の減り方などデータ収集もでき、将来は災害時の避難所などでのFCV活用につなげたい、という狙いもある。

一方、サンセットライブはこれまで、ごみの削減(Reduce)、再利用(Reuse)食器の全面導入など「4R」の取り組みを進化させながら、環境保全の意識づけを来場者・出演者へ促してきた。CO2排出ゼロで「究極のエコカー」とされる燃料電池車とのコラボ提案に、意気投合したという。

企画を発案したのは、水素センターの学術研究員藤田美紀さんと、九大次世代燃料電池産学連携研究センターの西原正通准教授。供給するのは、トヨタ「MIRAI(ミライ)」とホンダ「クラリティ FUEL CELL」。配置場所はパームステージ後方の飲食ブース近く。4店舗と水素センターのブースが、冷蔵庫や照明、パソコンなどの必要な電気を、FCVを外部電源として使う。

FCV1台で家庭1軒が約1週間暮らせる電力を供給できるとされることから、西原准教授は携帯電話なら6千台をフル充電できる、と計算。「燃料電池や水素エネルギーを身近に感じてもらいたい。将来はステージの音響や照明もFCVで賄うのが夢」と西原准教授。15分ほどの充電中に、水素エネルギー関連のアンケート協力もお願いする。

2人は、昨年10月と今年3月、糸島市内で開かれた野外シネマイベント「糸島映画祭いとシネマ」で、エア注入式の巨大スクリーンの送風機用に、FCV2台を外部電源として提供している。

同実行委の武蔵巧さん(37)は「(FCVによる)電気の地産地消は、食べ物の地産地消と同じように、地球環境への配慮として一番いいこと。イベントでのFCV利用のモデル地域として取り組みたい」と意気込んでいる。

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