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玄海事故想定、防災訓練 3県合同、再稼働後は初

2019.02.7

避難訓練で放射性物質が付いていないか検査を受ける児童=2日、糸島市の社会システム実証センター

 九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の重大事故を想定した防災訓練が2日、佐賀、福岡、長崎の3県であり、消防、警察、自治体や住民など計約9900人が参加した。3、4号機が昨年再稼働して以降、大規模訓練の実施は初めて。

 訓練は、佐賀県で震度6弱の地震が発生し3号機の全電源が喪失、放射性物質が外部に放出されたと想定。

 福岡県と糸島市が主催した県内の訓練には、140機関と、一部地域が原発から30㌔圏内に入る糸島市の市民ら計約3600人が参加。広域避難訓練などをした二丈の園町行政区の16人と松末行政区の20人は各公民館に集合し、市職員などが運転する中型バスに乗車し(松末の2人は自家用車で直接避難所へ)、中継所の社会システム実証センター(同市東)へ。放射性物質が付着してないか測定を受け、宇美南町民センター(宇美町)へ向かった。

 原発防災訓練に初参加した園町行政区役員の堀田和美さん(69)は「訓練参加で意識が全く変わった。手や体に重りを付け、俊敏に動けない『要支援者』となったが、(行政区の)住民全員を安全に避難させることの難しさを感じた」と話した。
 同市二丈松末の主婦入江幸子さん(71)は「(本当の事故時は)避難所へ自家用車で行くが、道順が分からないし道が混まないか不安。若い人を頼るしかない」と漏らした。

 また、当初計画では、同市志摩の野辺福ノ浦の住民が避難路に使う道路が地震で通行止めになり、代替手段として福ノ浦港から13人が小型船に乗り海路(5㌔)で迂回(うかい)し岐志漁港へ移動する予定だった。しかし、波が高かったため高齢者の体調を配慮し中止になった。
 同市で訓練を視察した小川洋知事は「訓練結果を検証し、避難計画などの実効性を上げていきたい」と話した。

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