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「浜の活力再生プラン」農水大臣賞 糸島漁協、県、市などの委員会

2019.03.14

加布里湾で1月下旬に採れた日本固有種のハマグリ(写真提供・やますえ)

農水大臣賞受賞を月形市長に報告した糸島市地域水産業再生委の仲西会長(中央)

 漁業者が収入向上とコスト削減に取り組むように水産庁が推進する「浜の活力再生プラン」で、糸島漁協、県水産海洋技術センター、糸島市農林水産課などでつくる「糸島市地域水産業再生委員会」(会長=仲西利弘・糸島漁協組合長)が策定したプランが、本年度の農林水産大臣賞(最高賞)を受賞。7日、月形祐二市長に報告した。

 14~18年度の計画期間で、同再生委が取り組んだプランの柱は以下の四つで、各実績とも評価された。17年の漁業所得は約600万円で、基準年(12年)より28%も向上した。

 ◎ハマグリ資源管理

 殻長50㍉未満のハマグリは採っても再放流(県規則は40㍉未満)、採取は1人1日10㌔までなど、厳しく資源管理。1㌔当たり単価は1998年の千円に対して17年は2千円に。「加布里はまぐり漁業」は、水産資源の持続的利用を進める国際ガイドラインに基づく「マリン・エコラベル・ジャパン」から17年度に認証された。

 ◎サワラ高鮮度出荷

 サワラの高鮮度処理マニュアルに基づき、海水氷を用いた血抜き処理を漁業者が取り組み、岡山市場で高評価。高鮮度サワラを県内市場でも高めようと、糸島漁協認定の「特鮮本鰆」シールを出荷箱へ貼り、他地域と差別化。高鮮度出荷のキロ単価は、通常出荷の981円を上回る1156円(17年度)。

 ◎直販で価格向上へ

 糸島漁協が市観光協会と協力し開設した直売所「志摩の四季」や、カキ小屋販売などで、17年の直販比率は39%だった。

 ◎カキ直販と再利用

 17年度のカキ小屋来場者は約53万4千人。海がしける冬場、漁業者を含む約650人の雇用機会も創出し、糸島地区全体の活性化に貢献。また、JA糸島や肥料会社など異業種と連携し、カキ殻を園芸用土壌改良剤「シーライム」として商品化。リサイクルに成功した。

 同再生委は19年度以降の再生プランに、直売所を介した県内外の飲食店などへの鮮魚販売拡充や、カキ小屋の常設化などを盛り込む方針。

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