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小蔵の小豆八斗石 昭和40年12月

昔から名勝白糸滝で有名な白糸(小蔵)地区の、熊野神社境内にある大小四つの丸い石の由来を紹介している。
この石はボールのようなきれいな球体状で、地元の人たちは、大きい順に「小豆八斗石(あずきはっといし)」、「小豆六斗石」、「小豆四斗石」、「小豆三斗石」と呼んでいるそうだ。
地元のお年寄りたちによると「さあ、私たちが子どものころからあるから、おそらく江戸時代から置かれているようだ」とのことである。
用途は、若者たちが持ち上げて力比べをするのに用いられていたとのことである。お年寄りたちはさらに「私たちが青年のころはよく持ち上げていましたが、八斗石を持ち上げられる者はなかなかいなかった」という。
力比べをする石に、なぜ小豆という名が付けられたのかは分からないとのことである。また、「今では地元でも存在さえ知らない人もいる」と話していた。このほか、意味は不明だが、小蔵寺にまつわる「なな七駄肩荷」という言葉が残っていることも紹介している。
