県高校新人剣道大会が昨年11月20日に福岡市総合体育館で行われ、糸島高校女子剣道部が3位に入賞、九州高等学校選抜剣道大会への出場が決定した。女子団体としては、1984、85年以来37年ぶり、3度目の快挙。
部員数は8人の少数精鋭。同校で10年間指導に当たっている顧問の德安拓三教諭によると、今年のチームは「個性派ぞろい」。バネのある子、やわらかい剣の子などいろいろなタイプがいる中で、個性を重視した指導を心がけたという。
平日は、十分な部活動の時間が取れない日も。部員は、目的に対して必要な練習メニューを自分たちで作り、練習の質をアップさせた。「無駄を省いて迷いなく練習していた。自分たちで状況判断ができるようになったことが、個々の強さにつながった」と德安教諭は話す。
三角菜歩主将(2年)は「本校剣道部の伝統に、新しい歴史の一ページを加えることができてうれしい。2月の大会では、『古豪復活』として思い切りのよい剣道を展開していきたい」と意気込みを話した。
九州高等学校選抜剣道大会は、2月4、5日に宮崎県日南市で行われる予定。大会に向け、部員はさらに熱のこもった稽古に励んでおり、大会での活躍が期待される。