福岡市西区今津の誓願寺(前屋秀光住職)で2、3日に初毘沙門天祭があり、両日で約500人が参拝に訪れた。参拝者は毘沙門堂で大般若経のお清めを受け、一年の開運と健康を祈った。
堂内で僧侶らは大般若経を唱え、護摩を焚(た)いて祈祷(きとう)。蛇腹(じゃばら)折りの経典を僧侶が空中でバラバラと広げた後、参拝者の肩や背中を経典でたたいて、無病息災、家内安全を祈った=写真。
同寺総代の池登志治さん(79)によると「今年は若い人や家族連れでお参りに来る人が多かった」という。今年から御朱印も始め、約50人に授与した。
毘沙門堂は、毘沙門山(標高177㍍)の山頂にあり、今津湾と博多湾、糸島半島の山々が一望できる。新年の晴れわたる空の下、すがすがしい景色を背景に写真を撮る人たちの姿も多く見られた。
福岡市西区女原から家族ら6人で訪れた藤川将晃さん(46)は毎年同寺を参拝しており、「子どもが部活動や勉強に励んだり、みんなで旅行に行ったり、普段通りの生活が送れたら」と新年への思いを話した。