通学用ヘルメット機能性高めモデルチェンジ

 糸島市内中学校では、学校で購入する場合の通学用ヘルメットが、来年度からモデルチェンジする。ヘルメットを扱う福岡県教育用品によると、完全に頭を覆う従来のものと比べ、「風が通るようメッシュ部分を設け、やや軽量化。現代のニーズに合わせた形でフィット感を高めた」という。

 道路交通法の改正により、今年4月から全ての自転車利用者のヘルメットの着用が努力義務となる。県警が発表している2018年から24年までの累計によると、ヘルメット非着用の場合、自転車事故における致死率が約4倍に。また、自転車乗車中死者の損傷主部位の約6割は頭部という。

 万一の事故の場合、自分自身の命を守るのがヘルメットだが、相手にケガを負わせてしまった場合の損害賠償の備えも大事だ。20年10月1日から県では、自転車保険(自転車損害賠償保険等)への加入が義務化。市内中学校でも、通学に自転車を使用する場合は、自転車保険に必ず加入しなければならない。

 各種保険を取扱うトータルサポートオークの岡﨑隆行さんは、「停まっている車にぶつけたり、相手にケガをさせたりした場合に備えて、自転車保険は大事。自転車購入時に自転車屋さんで加入もできるし、自動車保険や火災保険に個人賠償保険をつけることでも対応できる。新生活を機に、契約の確認をしてみては」と話した。18歳までは、「保護者」に保険加入義務がある。

 新入学に向け、学生服や自転車と揃えるものが多く保護者らは落ち着かない日々だが、備えを確かにし心穏やかに春を迎えたい。

来年度から採用されるヘルメット。赤いテープは白の反射テープとなる。
来年度から採用されるヘルメット。赤いテープは白の反射テープとなる。
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