前原東中の3年6組が、シナモンティーを販売する「泉屋六治」(糸島市大門)と、糸島産レモングラスとミントを使ったハーブティーを共同開発した。
同中は総合的な学習の時間で、地域の「ひと」「もの」「こと」と対話する「いとしま学」を学習。3年生は糸島の観光課題を発見し、改善や解決のためのプランを作成することを目指している。
3年6組は、観光プランを組み立てる一環で、お茶の商品開発に取り組んだ。「泉屋六治」代表の白石強さんを講師に招き、糸島の歴史や商品の流通について学習。白石さんの畑では、レモングラスとミントを実際に収穫した。生の葉と乾燥したものを飲み比べ、ハーブを煮出す時間や配合によって、味や香りの出方が違うことを学んだ。
また、新商品のパッケージデザインや名前などを検討。「分かりやすく、少し変化やおもしろみがあるものに」と考えたアイディアを参考に、白石さんが商品化を実現した。
白石さんは「机上だけではなく、実学として商品の作り方を学び、中学生ではなかなかできない良い経験だったのでは」と話す。
できあがった「糸島ハーブティー~糸島レモングラスと糸島ミント」を飲んだ生徒は「味わったことのないような味で、いい香り」と太鼓判を押す。
伊都菜彩、JR筑前前原駅の改札脇「糸島Sunショップ」、大丸福岡天神店「フリークス&コー・イトシマ」で販売中。売り上げの一部はユニセフに寄付する。