糸島市志摩馬場にある六所神社で3月29日、聴覚・言語に障がいのある方が利用されている障害者支援施設「工芸会ワークセンター(福岡市西区田尻東)」の施設利用者7人が、神社境内に水仙の球根を植える作業をした。神社をぐるりと回る遊歩道入り口に、地元の人から提供を受けた球根で花園を作った。
今年初め、樹齢800年を越える大クスが見守る同神社の美しさに魅かれ、初詣に訪れた同施設利用者に、片岡英則神主が声をかけて実現。同施設スタッフの村﨑悠助さんは「日頃は、買い物以外はなかなか外に出向く機会が少なく、神主さんに誘ってもらえてよかった」。普段は木工や縫製、菓子箱折りなどの作業に従事する施設利用者の中から希望したメンバーが、スコップ片手に土に触れる機会を楽しんだ。「楽しかったです。一年後どんな花が咲くかまた見に来ます」。施設利用者の一丸江一さんは手話で話をされ、顔を綻ばせた。