昭和の糸島#420

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寺山海岸で水防訓練   昭和54年6月

 梅雨の最盛期を前にした6月18日、糸島郡消防本部では志摩町久家の寺山海岸で二時間にわたって水難救助訓練と水防工法訓練を行った。

 同日は消防本部から緊急要員を除く58人が参加し、ロープ結索や救急処置訓練のほか、沖合でボートが転覆して4人が海に投げされ、1人が海底に沈んでいるという想定で、救助用ゴムボートに転落者を引き揚げたり、酸素ボンベを背負った隊員が海底で捜索・救助したりするという本番さながらの水難救助訓練が繰り広げられた。

 続いて水防工法訓練では、大雨などで堤防に亀裂ができた場合に応急処置として用いられる「五徳縫い工法」や、堤防などから漏水があり放っておくと決壊の恐れがある場合、半円形に土俵を積み、シートを敷いて漏水を防ぎ、一定の水を抜くという「月の輪工法」などが実施された。

 当日は、二丈町消防団の幹部38人も会場に訪れ、消防本部職員のきびきびとした訓練の様子を見学したほか、一部の訓練には参加して、自分たちの技術向上を図った。

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