昭和の糸島#425

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糸島の海は釣り客ばかり   昭和36年9月

 玄界灘に突き出し、長い海岸線を誇る糸島半島には、地元だけでなく昔から釣りを楽しみに訪れる人が多い。
 夏の海水浴シーズンを終えたばかりの糸島の海岸線には、ひと息つくまもなく海水浴客に代わって釣り客が押し寄せ、どこの釣り場もにぎわった。


 この年の9月下旬の日曜日は、好天にも恵まれて地元だけでなく福岡市内方面からたくさんの釣り愛好家たちが訪れた。今津、唐泊、桜井、野北漁港や野北牧場下、芥屋大門周辺、福ノ浦、岐志、新町、加布里、浜窪、深江大崎、大入、福吉漁港、吉井海岸など、どこも釣り客でいっぱいだったという。


 加布里漁港の波止では、「こんなに釣り人が多いのは初めて」と、地元の人たちも驚いたという。写真は二丈村大入の漁港にある波止で、一般の釣り人に交じって、制服制帽姿の学生も釣りを楽しんでいるのがほほ笑ましい。学生の後ろには竹などで編んだ魚を入れるかごが見える。当時は現代のようなクーラーボックスがなく、道具からも時代がうかがえる。

 

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