昭和の糸島#430

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波多江農協が新築完成   昭和28年10月

 波多江農協の事務所建物が完成し、この年の10月12日に落成式が行われることになった。


 波多江農協は長い間、農業倉庫の一角を事務所代わりにしていて、狭くて暗く職員の日常業務や訪れる組合員への対応でも大変不便していた。このため、波多江農協では今春から事務所の新築と倉庫の改修改装工事を進めていた。


 完成した新事務所は木造二階建ての近代的なデザインの建物で、採光性もよく通風性にも優れた建物で、関係者は「前原町の波多江地区にしょうしゃな建物ができた」と喜んだ。


 12日に行われた落成式には、農協や地元関係者など多数の人が参加し、式典や餅まきなどがあり、みんなで完成を祝った。


 昭和37年に糸島郡内の各農協が合併し、糸島郡農協が発足した後は、波多江農協の建物は糸島郡農協波多江支店となり、長く地元組合員や地域住民の人たちに親しまれた。


 写真は完成直後の波多江農協の建物で、まだ落成式典用の飾り付けが見える。左側の建物が農業倉庫にも万国旗が飾られ、屋根にも関係者の姿が、周囲には地元の人たちの姿が見える。

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