糸島市の桜野小学校(稲月啓介校長)で17日、第93回卒業式が行われ、通いなれた緑いっぱいの学び舎から6年生19人が巣立った。4、5年生29人と卒業生保護者が臨席した。
壇上で稲月校長から卒業証書を受け取った児童は保護者の方を向いて、「部活と勉強を両立したいです」「eスポーツのプレーヤーになるため数学を頑張りたいです」「空手で全国大会へ出たいです」とそれぞれの夢や目標を大きな声で発表した。
校長は3年ぶりに運動会を挙行できたことに触れ、「経験のないままリーダーとして下級生を引っ張り、立派な運動会ができた。この経験から、今までに出合ったことのない課題でも乗り越えられる力をつけた。これからも失敗を恐れず挑戦し続けて」とはなむけの言葉を贈った。コロナが流行する前まで読み聞かせに通っていた小津智一PTA会長は、「低学年だった君たちが成長した姿を見られてうれしい。何事にも興味をもって行動したら、夢や希望が見つかる。それぞれオリジナルな人生を切り拓いていってほしい」とエールを送った。
壇上に並んだ6年生は、これまでを振り返り感謝の気持ちを込めて呼びかけを行い、「次はあなたたちが桜野小を引っ張っていく番です」と在校生にバトンを渡した。
卒業生保護者代表の平野憲宗さんは、「3年生の冬から日常が一変しましたが、子どもたちを支えてくれた学校に感謝しています。6年生では運動会、修学旅行とコロナ下ながら貴重な経験をさせてもらい、喜びと感動の気持ちでいっぱいです」とお礼を述べた。