68人が笑顔見せる
糸島市の二丈中学校(中村信彰校長)で10日、卒業式があった。教職員や保護者に見守られる中、68人が学びやを巣立った。
生徒のマスク着用については自主判断とされ、校歌斉唱などを除いて全員がマスクなしで臨んだ。
中村校長は式辞で「ふるさと糸島で育ったことを誇りに思い、これから糸島の発展を支えてほしい」と今後の活躍を祈り励ました
卒業生が入学した3年前、6月まで自宅待機を余儀なくされた。卒業生代表の土井瑛太さんは、徐々に慣れていった中学生活を振り返り、「3年生での最初で最後の体育祭は、後悔なく笑顔で終えられた。最高の仲間と最高の時間を過ごした」と言い、「これからも私たちは困難を乗り越えて輝いてみせます」と答辞を述べた。
アンブレラスカイ、中庭を彩る
同校PTA(肥田剛会長)は「二丈中のみんなに、上を向いて笑顔になってほしい」との思いを込め、卒業式に合わせて、中庭をカラフルな傘で彩る「ジブンイロ★アンブレラスカイ」を企画した。
色とりどりの傘を「人」に見立て、カラフルだからこそ美しい「共生社会」を考える「結アンブレラスカイ」を主催する、福島市国際交流協会に協賛を要請。傘を借りたり、設置方法のアドバイスを受けたりした。
式の1週間前に約350本の傘を飾り付けたが、式前日あいにくの強風で、一旦傘を下ろすハプニングも。当日朝6時から、もう一度保護者や教職員らで飾りつけをした。
カラフルな傘が宙に浮かび、太陽の光が差し込む温かな雰囲気の中、卒業生を送り出した。
企画を提案した3学年委員長の小林志穂さんは「みんなの気分が少しでも明るくなるよう企画した。これからの未来も、自分の色で輝いてほしい」と話していた。