コラムまち角– tag –
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》AI時代に大事となる智慧
人と会話しているかのような感覚で文章を生成する対話型人工知能「チャットGPT」の進化などにより、仕事や暮らしにさまざまに関わるようになってきた人工知能(AI)。生産性向上などが期待できる一方、あまりにも速い開発ぶりに、どんな影響が出てく... -
【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》無駄を楽しんでみると…
春の日長、草取りのシーズンが巡ってきた。いつもなら、休日の大切な時間がどんどん費やされてしまい、恨めしく思うのだが、今年はその煩わしさがどこかに行き去った。書店でたまたま手にした本との出合いがそうさせてくれた。その本は「今日、誰のため... -
【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》古代の精神受け継ぐ相撲
映画「大魔神」に登場する武神像のモデルになった「挂甲(けいこう)の武人」をはじめ、バラエティーに富んだ埴輪(はにわ)が並ぶ九州国立博物館で開催中の特別展「はにわ」。古代の王の墓である古墳の頂上や周りに立て並べられていた往時の様子を想像... -
【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》糸島の文化をけん引したレジェンドたち
昭和の時代、糸島の文化を力強くけん引していったレジェンドたちのそろい踏みを感じさせるような紙面を見つけ、思わず息をのんだ。1960(昭和35)年の糸島新聞新年号。1面には、生誕130年の企画展が伊都国歴史博物館で開かれている松永冠山の「雪の雷山... -
【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》画家たちが魅せられた可也山
「この山はどこから見たら一ばん美しいだろうか」。元中学校美術教師の故小金丸輝さんが糸島新聞で40年前に連載した「ふるさと彩時記」で、可也山に触れた回がある。柔らかいタッチの可也山のスケッチに文章が添えられ、小金丸さんの深い郷土愛が感じ... -
【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》江戸時代の国家づくりと糸島
「江戸のメディア王」と称される版元(出版業者)の蔦屋重三郎が主人公のNHK大河ドラマ「べらぼう 蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)」。天下泰平、そして文化隆盛の江戸時代の雰囲気を感じ取りながら見ている。それにしても、どのように... -
【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》渡り鳥と地球温暖化
鹿児島県の出水平野で冬を過ごしたツルの北帰行が始まった。繁殖地のシベリアや中国東北部を目指す2千~4千キロにもなる長旅。その途中、糸島に姿を見せる群れもあり、田園に降り立って羽を休める。ただ、敵に襲われたのか、ケガをしたツルが見られると... -
【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》こんなに寒いのに立春
こんなに寒いのに、暦の上ではもう春だ。立春を迎えたとはいえ、強烈な寒気の流れ込みで、とても「春立つ」日とはなっていない。ただ、通勤中、うっすらと雪化粧した田園風景を目にしながら車を走らせていると、どこか春を感じさせてくれるものに出合えな... -
【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》神仏習合しのばせる七福神めぐり
年が明けてから、冬の京都の旅に出かけた。新春に巡拝すると、功徳が大きいとされる七福神めぐりをした。巡礼先は京都市と宇治市にある七つの社寺。全国各地にある七福神めぐりの中でも最古とされ「都七福神めぐり」と呼ばれている。その一つ、福禄寿(ふ... -
【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》紙の魅力を追求する本
巳(み)年を迎え、自宅の居間の壁に飾っているアートポスターをじっくり見た。描かれているのは7匹のヘビ。黄と赤、青に塗り分けられた7匹は、まるで逆立ちでもするかのように体を絡ませながら宙に上げ、その先の尾を四方八方に広げている。白い小枝が... -
【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》糸島は「もっている」
新年を迎えたのを機に、糸島の将来像を思い描いていると、ふと「もっている」という言葉が頭に浮かんできた。九州大学伊都キャンパスの移転が着々と進み、六本松地区から全学教育などが移ってきた15年ほど前、ちょうど、この言葉がはやっていた。「ハン... -
【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》「古里」を残していこう
見慣れた風景が、実はほかにはない宝物であると、つくづくと感じさせられた。広大な田園の向こうに、なだらかに山裾をひく可也山。昨秋、放送が始まったNHKの連続テレビ小説「おむすび」で映し出されるその光景は、とても神々しかった。のどかさの中に... -
【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》夢広がる映画「ら・かんぱねら」
夢がかなった先に、さらなる夢がいくつも待っていた。ピアニスト、フジコ・ヘミングさん(今年4月死去)の演奏に魅せられ、52歳から独学でピアノの練習を始め、プロでも難しいとされるリストの「ラ・カンパネラ」をマスターした男性がいる。佐賀市のノ... -
【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》糸島の西行伝説
紅葉の見ごろが過ぎ、自然の色彩が薄れていく季節になった。それでも、散歩していると、咲き誇るサザンカのピンクの花と出合い、心が和まされる。のどかな糸島市の里山に、とりわけ印象的なサザンカの名所がある。県道大野城二丈線の三坂交差点から雷山へ... -
【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》元寇碑に思う平和
今週号で取り上げた元寇(げんこう)750年シンポジウムの中で、福岡市西区今津にある元寇の記念碑が紹介された。2年前、小欄でも触れた「元寇殲滅之處(せんめつのところ)」という銘が刻まれた石碑。大正時代初期、石碑の建立準備が進められていた時...