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昭和の糸島285
2020.09.4

ある日の前原街頭 昭和40年8月
「国道の両側にズラリといろいろな車が青空駐車し、その間をトラックやバス、三輪車、単車などが疾駆する」。8月中旬の午後に撮影した国道202号、前原街頭の一こまを写真とともに危険で混雑している状況を伝えている。
記事では「左側を走るはずの自転車が、左側のトラックとすれすれに右側をこちらに走ってくる。右側を通るはずの通行人が、どうもこうも仕方がないという顔で、左側を歩いてござる」と続く。
自動車が普及し始めたこの時期、まだドライバーも歩行者も、交通マナーを守ろうという意識がしっかり浸透していなかったようだ。
写真の撮影場所は、現在の福岡銀行糸島支店付近の国道。道沿いには懐かしい看板や信号とともに、路上駐車の車や走行中の車、自転車、歩行者が写っている。
福岡市内から糸島を訪れた人の中には、「福岡市内よりも前原の方が歩きにっか」と、ぼやく人もいたそうで、「これで事故が起こらないのは不思議」と記事は結んでいる。