ニュース
News List
昭和の糸島351
2022.01.28

建国記念日に2つの催し 昭和44年2月
2月11日の建国記念の日に、糸島では対照的な2つの催しが開かれた。一つは恒例行事となっている「建国記念日奉祝郡民大会」で、前原公民館(現在の伊都郷土美術館前付近)で、約500人が参加して式典が開かれた。
一方、地区労が主催する「建国記念の日、明治百年粉砕のつどい」は、糸島郡公会堂(現在の糸島警察署前付近)を会場に開かれ、約300人が参加した。会場前には「沖縄の即時無条件返還」や「教育の軍国化反対」などの垂れ幕が掲げられた。
式典後「奉祝郡民大会」の参加者は国旗を先頭に街頭行進、また「粉砕のつどい」も式典終了後にともに式典終了後には赤い地区労旗を掲げ、気勢を挙げながら街頭パレードした。
前原の街頭では、昨年より国旗を掲揚している家庭が若干増えていた。買い物客たちは、お祭りでも見ているような様子で2つのパレードを眺めていたと、当時の街頭や住民の反応運動を伝えている。また、交通規制や万一のトラブルに備えて多くの警察署員が行進コース各所に待機していたが、何事もなく終了した。