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昭和の糸島356
2022.03.4

福吉の夏みかん出荷始まる 昭和30年4月
「福吉地区の夏みかん園の栽培面積を百町歩に広げよう」をスローガンに、同地区農業振興五カ年計画委員会と福吉村農協が中心になって、昭和27年(1952)から五カ年計画で福吉村全域に『福吉夏みかん』の栽培を奨励、四年目の今年、収穫期に達した夏みかん園は三十町歩で、このほど収穫と出荷が始まった。
四月五日に大阪へ向けて今年最初の共同出荷を行った村農協によると「昨年秋から冬にかけて何度も強風に見舞われ、落果も多かったが、かえってその落果によって収穫期に入ると玉も大きく、形もよくそろった。選別も念入りにした」という。
また、これまで「福吉夏みかん」の選別や品質管理などを十分に行い、各方面にPRしてきた成果もあって、関西地区の取引先からは大きな信頼を得ていて、価格も高く安定しているそうだ。今年の関西方面への出荷量は約三万貫(112・5トン)が見込まれているほか、県内各地や唐津方面への個人出荷も多かった。