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昭和の糸島360
2022.04.1

筑肥線を観光鉄道に 昭和29年2月
国鉄が昭和29年(1954)1月から筑肥線に全国で初めての最新型ディーゼルカーを導入して試験運行をしていたが、3月1日からは全車両をディーゼルカーに切り替えることを決めた。
筑肥線は前身の北九州鉄道時代からガソリンを燃料とした車両を使用していたが、車両が老朽化していることや沿線に観光地が多いことから、将来的に運行需要が高まるものとみて、新型ディーゼルカーの導入に向けて試験運行をしていた。
3月1日の導入開始は、同日のダイヤ改正に合わせたもの。当時の本紙では「国鉄が筑肥線を観光路線として今後大々的に宣伝していく方針」と伝えた。
当時は博多駅―東唐津駅間の上下線は各16本で、そのうち上り始発駅と下り最終便到着駅は加布里駅となっていた。ちなみに、上り始発は加布里駅発午前6時5分で、博多駅着が同6時51分。下りの博多駅発午後10時19分で、加布里駅へは同11時3分着。電化と前原駅以東が複線化された現在とは随分違い、本数は少なく、所要時間も長かった。