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昭和の糸島
2022.04.29

雷山無線中継所が稼働 昭和45年2月
日本電信電話公社(電々公社)が、福岡県と長崎県の壱岐、対馬との電話回線の自動化ため、前原町の雷山山頂西側の尾根に『雷山無線中継所』を昨年建設、今年に入ってテストを続けていたが、このほど無事に終了し、2月17日から稼働することになった。
これまでは壱岐、対馬への電話は海底ケーブルに依存していたが、自動化されることで通話の利便性が格段と向上することになる。
町営スキー場そばに建設された同中継所は、ふだんは無人だが、点検や修理で週に一回程度技術職員が訪れるため、一度に4人が泊まれる宿直室も設けられていた。
設備は最新式で、万一故障しても即座に故障箇所が分かり、すぐに復旧できるという。また、事故や災害で停電した場合でも、大型電池に切り替わるようになっていた。
佐世保、長崎方面への電波中継をする志摩町の「火山無線中継所」、海上船舶のため前原町の羽金山山頂に設けられた海上保安庁の「前原デッカ航路標識」と並び、糸島の山に立つ3つ目の設備となった。