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昭和の糸島365
2022.05.13

各地で高まる観光熱 昭和27年~32年
政府が全国の主要道路の保全と改修を促進する道路改正法案を提出、現在の全国の指定府県道約四千キロメートルを一級と二級に分け、国道に編入する見通しとなった。県では、同案の成立を見越して一級二路線、二級七路線を国道に編入するよう国に要請した。
糸島街道福岡―唐津線県道(現国道202号)の二級国道編入も県の要請に含まれていて、沿線の各町村では国道への昇格と道路整備が進めばもっと観光客が増えると見込んで、観光地の整備などが始まったのに加えて、昭和三十年代になると、各町村に観光協会も設立され、受け入れ態勢の充実が図られるようになった。
糸島地区の観光協会では福岡市内をはじめ、県内各地や佐賀県などに宣伝隊や宣伝カーを派遣し、糸島の美しい海や自然豊かな山の観光地をPRして、来郡を呼び掛けた。
海岸線の道路(現国道202号)が徐々に整備されると、糸島や福岡市内に向けて、佐賀県唐津からの観光宣伝カーも訪れるようになり、観光熱は次第に高まっていった。