竹やわらでやぐらを作って火をつけ、しめ縄飾りや門松、お札などを燃やし、一年の無病息災を願うほうげんきょう(どんど焼き)が14日、福吉漁港前広場であった。青少年育成福吉校区民会議の協力のもと校区まちづくり事業の一環。
朝から雨予報ではあったが、校区まちづくり事業の委員長を務める種岡興治さん(70)は、気象庁に電話を入れ小雨になることを確認。「コロナで2年中止となった。今年はやらんと伝統はつながらん」との強い思いで3年ぶりの開催を決行した。
雨の中、区長ら12人で青竹25本と、事前に集めておいた枯れ木を井桁に組み、竹や稲わらを立てかけてやぐらに火をつけた。熱された青竹が、バチッバチッと威勢のいい音を立てる中、集まった人々は正月飾りを次々に放り込み、炎と灰が高く舞い上がった。この灰をかぶると1年間無病息災で過ごせると言われている。
燃えさかるやぐらから5、6㍍離れていても直火の暖かさは伝わり、参加者は、ふるまわれたぜんざいやホカホカの焼き芋を頬張りながら火を囲んだ。