昭和の糸島 #410

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生徒も校舎修理に協力 昭和23年4月

元岡中学校の新設の様子

 元岡中学校の新設が決まったのは、戦後間もない昭和22年で、6・3制義務教育制度の発足に伴い「元岡村周船寺村組合立元岡中学校」として発足した。

 場所は戦時中に海軍関連の「大日本飛行協会福岡飛行訓練所」(九州飛行訓練所)跡地と、同施設の建物の払い下げを受けたものだった。

 戦後の経済混乱期で、食料だけでなく物資も不足していた時代で、払い下げを受けた老朽化した格納庫などの建物を校舎や講堂に改修するのにも予算は少なく、材料や人出など、何もかも不足していた。

 そこで、地元住民や教職員、生徒たちが協力して改修工事を進め、昭和23年に開校できた。開校までの期間は、生徒がそれぞれの出身小学校に教室を間借りして授業を受けていたという。

 開校には何とかこぎつけたものの、まだ教室や講堂などは補修が必要な箇所がたくさんあり、教師や生徒が休みを利用して改修工事を行っていた。写真は、昭和20年代後半に撮影された生徒たちが作業している様子。

元岡中学校の新設の新聞記事
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