竹製のギター「バンブーギター」の展示・演奏会が14日、糸島市前原中央のアーティステーション糸島であった。
バンブーギターを製作したのは、福岡市西区小戸にあるギター工房「六弦精舎」の前田剛志(ごうし)さん(76)。ギター1本を作るのに、直径18㌢ほどの孟宗竹を7~8本使い、切った竹板を合板にする。「竹をゆでたり乾燥させたりして、材料づくりだけで約1年かかる。製作も含めると、完成まで早くても2年半かかる」という。
指板と駒を除いたすべてを竹で作るオールバンブーギターは、今も音色の研究途中。「材質の変化とともに、音の変化も楽しめます」
この日は、ギター仲間の倉田和雅さんと矢ヶ部輝明さんが、クラッシック曲や映画音楽などを演奏。バンブーギターの澄んだ音色に、訪れた人たちは聞き入った。
前田さんは「製作に手間がかかるので作り手は少ないが、竹は豊富にあり可能性がある。バンブーギターのクリアで美しい音色を多くの人に知ってほしい」と話していた。