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昭和タクシー前原営業所 昭和39年5月
昭和タクシーの前原営業所が国道202号西町交差点角(現在のホテルニューガイア糸島の場所)に完成した。
当時は糸島各地で道路整備が進み、自動車も徐々に増え始めていたのに加え、全国的に10月に開催される東京オリンピックによる好景気に沸き、糸島でもタクシー利用者も増えていた。
ただ、自動車が普及しだしたといっても、糸島地区ではトラックなどの貨物商用車や、一部の富裕層が持つ車が中心で、一般の人たちが持つマイカーはまだ少なく、鉄道やバス、タクシーを利用する人が多かった。
同営業所は筑前前原駅の北側の国道202号に面した前原の中心部でもあり、利用者にとっても便利な場所だった。また同時期、昭和タクシーの営業所は糸島地区の利用者の利便性を図るため、今宿と芥屋、初にも設けられた。
写真には、営業所内の車庫に待機している2台のタクシーが写っているが、車体屋根にはまだ行灯(あんどん)がなく、国道を横断する自動車、信号機などもレトロな雰囲気を感じさせる。