糸島市二丈の大入地区で15日、お盆の伝統行事である「盆綱引き」(市指定無形民俗文化財)が行われた。台風やコロナの影響が重なり5年ぶりの開催。移住してきて初めて参加する新しい地域住民や、帰省してきた懐かしい顔ぶれなど約150人が参加し、かずらで綱を作るところから力を合わせ、お盆の行事を楽しんだ。
前日に山から集めてきたかずらのつるは軽トラ7台分。つるをより合わせて35メートルの綱を作って綱引きをした。続いて、浜に運んだ綱で土俵を仕立て、子どもたちが相撲をとった。同じくらいの背格好の相手とがっちりと組み合い、なかなか勝負のつかない熱戦も。福吉小学校1年生の亀川生歩さん(6)は「負けたから悔しかったけど、でも楽しかった」と笑顔で語った。