安心安全レモネード キッチンカーで登場

志摩芥屋

 JohnLemon(ジョン・レモン)。7年前、思いついた屋号をそのまま商標登録。その名を冠した地元産の安心安全なレモンを使ったレモネードのキッチンカーが、糸島市志摩芥屋(ジェラートショップ・ロイターマーケット敷地内)にオープンした。


 糸島農業高校食品科学科出身でジャムづくりが大好きな岡﨑晃一郎さん(38)が研究を重ねて生み出した非加熱のレモンシロップは、「レモンのスライスの程よい薄さにこだわり、キビ糖、はちみつ、黒糖で甘みを調整。アクセントにショウガと数種のスパイスを入れる」。甘酸っぱいレモンにスパイスがほんのり香る、味わいあるクラフトレモネ-ドだ。じっくり漬け込まれたレモンは、特有の苦みはなくジャムのようで、残すことなく食べられる


 「レモンは、まず糸島産、ないときは唐津産や県内産のものを使っています。これからは青いレモンの季節。季節によって味わいが変わります」。皮も大事に使いたいから、近郊のレモン農家と直接つながり、ノーワックス、防腐剤不使用のレモンを仕入れる。昨年から自宅近くの畑で、自分たちでレモン栽培も始めた


 「内装の木はNPO法人いとなみの糸島産皮むき間伐の木、デザイン施工は三雲のスリークラウドさん。オリジナルのエコバック製作は丸田池公園前のビッグピンクさんで…」。キッチンカーのあちらこちらを指さす由香里さん(42)の口からは次々に糸島の事業者の名前が飛び出し「本当に、皆さんに支えていただいてできあがっているんです」と目を輝かせた。


 夢をかなえたところかと思いきや「夢があるんです」と晃一郎さん。「障がいのある人も高齢者も子どもも、子育て中のお父さんお母さんも、みんながのびのびとできる公園をつくりたい。その傍らにレモネードスタンドがあったら」。由香里さんと晃一郎さんの前職は志摩にある社会福祉法人香月福祉会MUKA。さまざまな人がお互い支え合い、いいところを引き出し合って働くことへの思いは強い。また、4歳から中2まで4人の子の親でもある2人は、子育ての大変さ「子は宝」だということも身に染みて分かる。メニューにはキッズ用レモネードも用意する。


 「納得できるものを真面目につくり、これからもがんばります!」。糸島がいっぱい詰まったキッチンカーはレモン色の夢をのせて走り出した。

息子君が描いたレモンをモチーフにキーフォルダーを制作。

Johon Lemon (ジョン・レモン)
イベント出店時は変則的
お問い合わせ=050(3101)3940
平日12時から17時。土日祝日11時から17時。火曜定休。
HP: https://johnlemon.jp/

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この記事を書いた人

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