糸農生が児童らと種まき
糸島市の引津小学校2年生児童35人が22日、志摩芥屋地区に伝わる伝統野菜「芥屋かぶ」の種を、校庭の畑にまいた。糸島農業高校の地域イノベーション同好会芥屋カ部による「大切にしよう、芥屋かぶの会」の交流事業の一環で、同校生徒5人が先生となり、一緒に作業した。
最初に、芥屋かぶについて「サムライがいるころから作られている野菜なんだよ」と、江戸時代から栽培されている歴史などを紹介した。栽培方法の紹介で「堆肥って何だと思う?」と問いかけると、「土のご飯みたいな感じ!」と大藏慈詠くん(8)は元気よく手を挙げて発表。スライドを交えた分かりやすい説明に、子どもたちは目を輝かせた。
雨が上がったタイミングで校庭の畑へ移動。握りこぶしで穴を作り、5粒ずつ種をまき、土をかぶせ、もみ殻をのせ、水をやった。子どもたちは1ミリ程度の種を数えるのに苦戦。「種がこぼれたぁ」、「ミミズがいる!」などにぎやかな声が飛び交い、高校生は慣れない作業の手伝いに奔走した。
リーダーの小川優汰くん(18)は作業後の畝をみながら「みんなの愛情があるのですくすく育つと思います」とほほ笑んだ。今後は10月に間引きや草取り、11月下旬から収穫などを予定している。