学校に行きたくないという子どもは多い。そんな子どもたちのために糸島市で活動しているのが九州大学准教授で臨床心理士の佐々木玲仁さんだ。
「子どもには安心して過ごせる居場所が必要」と考える佐々木さん。学校に行きたくないときに、子どもがふらっと行ける場として2019年に可也コミュニティセンター敷地内に「糸島市子どもの居場所みなも」をつくった。今年の5月にはクラウドファンディングで資金を集め、深江に「うみのね」を設立。どちらも週一の運営で「居場所」として機能するよう、予約不要、自由に過ごせることを大事にしている。校区に一つ「居場所」をつくるのが当面の目標だ。
また、活動の幅を広げるため、子どもの支援をする人同士をつなぐ「糸島子どもリンク」の設立にも参加。2カ月に1回集まり、積極的に情報交換をし、より良いサポートを目指している。
自身も不登校だった経験がある佐々木さんは「学校に行かないだけで、人生がだめになることは絶対にない」と言い切る。学校にまつわる現状を変えるため、今後も活動を続ける。
ママトコラボ取材班 高山敦子