昭和の糸島#438

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糸島高校で茶室開き   昭和29年6月

 糸島高校は、糸島高女があった西校舎(現在の伊都文化会館付近)と糸島中学があった東校舎(現在の糸島高校)とに分かれ、授業は不便を極めていた。そのため、昭和28年から東校舎を増改築して統合することに決まった。

 財政難でもあり、統合工事は五カ年計画で行われることになり、まず特別教室が昭和29年6月に完成し、引き渡しされた。

 総工費は800万円。木造二階建ての大きな窓を設けた明るい校舎で、延べ床面積は330坪。二階には被服科の和洋裁教室、被服研究室など。一階には和洋作法室、洗濯・染色・割烹室(調理室)のほか、標準型の茶室があった。

 茶室では、生徒や指導者、関係者らが参加して「茶室開き」も行われた。写真は茶室開きの様子で、右側に座る先生や指導者の女性たちは全員和服姿。女生徒たちも制服姿のほか、着物に着替えて新しい茶室でお点前を披露した。

: 同高では今後、普通科教室や水泳授業用のプールの建設計画を立てているが、財政難のため完成の見通しはたてられなかったという。

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