昭和の糸島#439

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長糸村役場が完成   昭和29年11月

  建設中だった長糸村役場庁舎が完成、11月10日に関係者多数が参列し、盛大に竣工式典が開かれた。

 当時、昭和の大合併が全国各地で進められていて、糸島郡でも前原町と雷山村、長糸村の三町村では「中央ブロック合併委員会」を設置して何度も協議を重ねた結果、昭和29年6月にはほぼ条件や構想が固まり、昭和30年1月1日に合併して前原町となることが決まった。

 長糸村ではすでに村役場庁舎建設に着手していたため、完成した村役場新庁舎での業務はひと月半ほどで、年が明けるのと同時に「前原町役場長糸支所」へと変わった。

 完成した長糸村役場は総工費約600万円、木造二階建て延べ床面積は151坪。一階が役場事務室で、二階には会議室が二室など。また、当時としては珍しく二階にも水道を引いて洗面所や便所が設けられた。

 長糸村では「役場は合併後、支所としてだけなく校区公民館や各種団体の事務所として活用するほか、地域の文化センター的な施設としたい」と話していた。

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