心豊かに暮らせるまちに
糸島新聞社 代表取締役社長 下村 佳史
あけましておめでとうございます。新型コロナ禍が落ち着きをみせ、みなさまの明るい笑顔とともに、さまざまな社会活動や催し、お祭りが復活し、地域に活気が戻ってきていると感じられるようになりました。本年は、さらなるすばらしい日々となりますよう、お祈り申し上げます。
さて、3年以上にわたったコロナ禍を振り返ってみますと、地域コミュニティに対し、大きな影響を及ぼしました。「共助」の精神で、地域の人たちが団結して支え合いをしないといけないとき、コロナ禍は逆に地域の付き合いの距離を広げてしまうという状況をつくりました。地域コミュニティの再構築はとても重要になっています。
ただ、それは地域コミュニティを時代に合わせてあらためてつくっていく好機ともいえます。自治会の運営で、大きな課題となっているのが若い世代の参加。高齢化が進む地域では、現役の人たちが、リタイアした人たちとともに、地域のいろんな活動に世話役として関わり盛り立ててもらいたいという声があります。幅広い世代が魅力を感じるコミュニティづくりをどのように進めていくのか、見つめ直してみる時機になっていると思います。
4日には、いよいよ糸島市役所の新庁舎が開庁します。コンセプトは「まちづくりを創造する庁舎」。糸島の大きな飛躍に向け、新たな拠点が誕生します。みなさまが心豊かに暮らしていけるまちづくりが進展する年となりますよう心より願っております。