伊都の杜自治会
糸島市の伊都の杜自治会は2月25日、春から小学校に入学する年長児対象に登校体験をする「年長さん集まれ」を開いた。集まった28組の親子は住所の近いメンバーで3グループに分かれ、自己紹介をしてから、同市の前原南小学校までの道を一緒に歩いた。参加者らと登校時をイメージして、交差点など危険個所を確認したり、グリーンベルトの説明をしたりした。
集合した同自治会内の公園から学校までは交通量の多い道路沿いを通って、子どもの足で約20分かかる。これまで同小PTAが組織する登校班があったが、個人情報保護法の観点(未加入者の情報の取り扱い)などから存続の是非が議論されており、来年度からは完全自由登校に移行する。校区全体の危険個所等で立哨をする保護者の立哨当番や、地域の見守り隊は、引き続き児童の安全な登下校を見守る。
昨年は年長児のみで開催したが、今年は新1年生のお兄さんお姉さんとなる1、2年生にも参加を呼びかけ6人の子どもが一緒に歩いた。渡辺剛広さん(39)は息子の陽登くん(6)と参加。「同じ保育園の子が少ないので顔見知りができてよかった。春からも安全に楽しんで通えたら」と子どもたちの様子を見守った。「近所に顔見知りがおらず、登校班もなくなり少し不安に感じていたが、今日できたお友達と一緒に学校に行くと言っていたのでほっとした」との声も聞かれた。
無事学校に到着した岸本菜花さん(6)は「ランドセルはうすい緑のにした。小学校では体育が楽しみ」と準備万端の笑顔を見せた。